[2000.09.20]
  想いを,デバイスに乗せて


 ▼「好きな人に携帯・PHSのメールで告白?」(O-net ことぶき科学情報)
  http://www.onet.co.jp/kotobuki/vol29.html


 生身の肉体だけでしか生きられないなんて,不便なことだ。IPのプロトコルデバイスがあれば,なんにだってなれる,どこへだっていける,なんでもできる。

 20代の独身男女を対象とした調査による,好きな人に恋愛感情を告白する方法は,「直接会って話す」が83.5%,「携帯電話/PHSのメール」が7.5%,「パソコンの電子メール」が4.5%だった。

 当サイトのテキストでは,コンピューター,ネットワーク系のニュースサイトだってぇのに愛だの恋だのと酸っぱいことを恥ずかしげもなく書きなぐってばかりいるが(なんて言い草だ(^_^;),それはある意味,意図的にやっている。未来の話としてはコンピューターの感情論ももちろんありだが,まだ目の前に感情を持つコンピューターなど存在しない。ロボットは感情を持ってこそ…という考えもあるが,現在のロボットの疑似感情は,あまりにもお粗末で,単純な喜怒哀楽にとどまっている。いや,人間の感情自体,定かではないので,それを人工的に作るなんてのがそもそも無理なわけで…。でも,感情を持ったコンピューターやロボットは,当然生まれるべくして生まれる。それは人形への倒錯愛,ピグマリオンと同じなのかもしれないが,無機人工物との感情のやり取り,意志の疎通,情欲の交換は,現在のPCにもその片鱗はある(よね?)。そしてその欲望は,近い将来,カタチになるだろう。

 「大事なことは直接会って…」という意志には,その大事な想いを伝えるのに十分なデバイスが存在しない,ということを意味している。電話で伝えようが,メールで伝えようが,中身は変わらない。でも,電話じゃなにか足りない,メールじゃなにか足りない,という不安がまだ現代人の心にはある。でもでも,メールによって想いを伝えるという人が1割以上いるというのは,デバイスの力が徐々に増している証拠か。今後,メールはより個人に密接したツールとなり,またはより進化を遂げて,どんどん自分をラスタライズして想いを乗せるに足るデバイスへと進化していくかもしれない。感情を持ったデバイスの誕生の通過点として,感情を明確に手渡せる,信頼に足るデバイスはあるだろう。肉声を届けるボイスメールはどうだろう,顔の表情付きで送るフェイスメールはどうだろう,視線を具現化したアイズメールはどうだろう。「あたしの想いを,このデバイスに乗せて」。


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